柴犬を迎えて1年半。あのとき知りたかったことを、正直に書きます

2024年11月9日。生後2ヶ月のすずが、わが家にやってきました。
あれから1年半以上が経ちます。もし今、あの日の自分に会えるとしたら——「かわいいよ、最高だよ」とは言いません。たぶんこう言います。
「思ってるより、ずっと大変だよ。でも、思ってるよりずっと幸せになるよ」
このブログにたどり着いた方の中には、「柴犬を飼おうか迷っている」という方もいるかもしれません。そんな方に向けて、きれいごと抜きで、この1年半で感じたことを書きます。
想像していなかった、2つの大変さ
毛。とにかく、毛。
覚悟していたつもりでした。「柴犬は抜け毛が多い」——ネットにもそう書いてありましたし、知ってはいたんです。
でも、知っているのと実際に体験するのは、まったく別物でした。
初めての換毛期は2025年の5月。ブラッシングを始めて数分で、手のひらに毛玉ができました。取っても取っても抜ける。掃除機をかけた30分後には、また床に毛が舞っている。黒い服はもう着られません。
「これ、いつ終わるんだろう…」と本気で思いました。
年に2回、これが数ヶ月続きます。毛と暮らす覚悟は、正直かなり必要です。
しつけは、教科書通りにいかない
「柴犬は賢いから、しつけは簡単」——そう思っていた自分を殴りたい。
インターホンが鳴れば吠える。散歩中に落ちているものを、こちらが気づく前に口に入れる。子どもが家の中を走れば、追いかけて吠える。
本やネットには「こうすれば直る」と書いてあります。試しました。何度も。でも、すずには通用しないことも多かったんです。
拾い食いなんて、いまだに完全には直っていません。リードを短く持っていても、口に入れるスピードのほうが速い。結局、口から取り出すしかない場面もあります。
しつけは「正解を実行すれば終わり」ではなく、その子に合うやり方を、何ヶ月もかけて探す作業でした。
それでも、毎日が幸せな理由
ここまで読んで「やっぱり大変そう」と思ったかもしれません。でも、ここからが本題です。
玄関を開けた瞬間
仕事から帰って、玄関のドアを開ける。その瞬間に、すずが尻尾を振って迎えてくれる。
たったこれだけのことなんですが、その日の疲れが、本当に吹き飛びます。
すずはベタベタ甘えるタイプではありません。普段はクールで、呼んでも来ないことすらあります。それでも「おかえり」だけは、いつもちゃんとしてくれる。この落差がまた、たまらないんです。

家の中に、笑いが増えた
すずが来てから、家族の会話が明らかに増えました。
「今日こんな顔してたよ」「見て、この寝方」——話題の中心にいつもすずがいます。ごはんの時だけ必死になる姿、ヘソ天で完全にたるんだ寝相。そういう他愛のないことで、家族がよく笑うようになりました。
犬は、家族の空気を明るくしてくれる。これは飼ってみて初めて分かったことでした。
生活が、健康的になった
すずが来る前、朝はギリギリまで寝ていました。
今は平日5時30分起き。朝の散歩に出て、30分以上歩きます。雨の日も、真夏も、寒い日も。最初は「うわ、しんどい」と思っていました。
でも今は、朝の空気を感じながら歩く時間が、すっかり好きになりました。夜も自然と早く寝るようになって、すずのおかげで生活リズムが整ったのは間違いありません。
犬を飼うと自由がなくなる、とよく言われます。でも実際は、犬に合わせた生活のほうが、人間にとっても健康的だったんですよね。
何気ない仕草に、救われる
窓辺で日向ぼっこしながら寝ている姿。フローリングでべたーっと伸びきった夏の寝相。おやつを前にしたときの、お尻を上げた「遊ぼう」ポーズ。
何かをしてくれるわけじゃない。ただ、そこにいるだけ。
それだけで、こんなに癒やされるものなんだと、毎日思います。
それでも、柴犬を飼うべき?
もし「柴犬を飼おうか迷っている」と相談されたら、すずパパはこう答えます。
「大変です。想像の1.5倍は大変です。でも、それを上回る幸せがあります」
ただし、これだけは伝えたいことがあります。
- 毛は覚悟してください。 想像の倍は抜けます
- 散歩は毎日です。 雨でも猛暑でも、犬は待っています
- しつけは思い通りにいきません。 数ヶ月〜数年かけて向き合う覚悟が要ります
- 旅行や外出に制約が出ます。 「ちょっと泊まりで」が気軽にできなくなります
これらを読んで「それでも一緒に暮らしたい」と思えるなら、柴犬は最高の相棒になります。
逆に、「かわいいから」だけで決めるのは、おすすめしません。かわいさはずっと変わりませんが、抜け毛も散歩も15年続きます。その毎日を引き受けられるかどうかが分かれ目です。
1年半後の今、思うこと
すずを迎えた日、正直「本当に育てられるのかな」と不安でいっぱいでした。家族で何度も話し合って、覚悟を確認して、それでも決めきれずにいた自分がいます。
今なら分かります。あの決断は、間違っていませんでした。
大変さも、しんどさも、全部ひっくるめて「すずがいる生活」です。毛だらけの床も、5時30分の目覚ましも、直らない拾い食いも、全部。
そしてそれ以上に、玄関で待っていてくれる時間があり、家族の笑い声があり、朝の散歩があり、寝顔があります。
もしあなたが今、柴犬を迎えるかどうかで迷っているなら。大変さを知った上で、それでも「一緒にいたい」と思えるかどうか——その気持ちだけが、たぶん唯一の答えです🐾
🐕🦺💛
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